正しく測れていますか?土壌酸度(pH)計の使い方をチェック!
野菜などの作物の育成に、土壌の酸度(pH値)の管理は欠かせません。
土壌酸度計には、正しい測り方があります。
間違った測り方をしてしまうと・・・
「あれ?想定していたpH値よりもかなり数値が違う?」
「pHが7から全く数値が動かない・・・。」
「土壌に石灰を加えたのに、酸性を示している・・・。」
といったケースに見舞われる事も!
そんな時は一度、正しい使い方をしているかチェックしてみましょう!
土壌酸度計は間違った使い方をすると、正確に測定する事ができません。
ここでは土壌酸度計の正しい使い方、使い方のポイントをご紹介します。
1. 土壌酸度計が使える土壌か、使えない土壌かを確認する
●「粒の目の粗い土壌」(腐葉土、ピートモス、砂地など)では正確に測定できません。
粒の目の粗い土壌は計測部に密着しないため、正確な測定ができません。
●「液体」や、「土壌でないもの」は測定できません。
土壌酸度計は、「土壌」の酸度を測定する製品です。
例えば、水耕栽培、養液栽培の液体のpHを測定する事はできませんのでご注意ください。
●小さい鉢などの狭い環境では正確に測定できません。
2. 土壌酸度計の計測部の、「酸化膜」を取り除く
計測部は金属製のため酸化する事があります。
酸化したままの状態だと正確に測定ができません。
製品をご購入後、初めてお使いになる場合でも酸化膜は付着している可能性が有ります。
ご使用の前に、目の細かいサンドペーパー(#400~1000)などで計測部を軽く磨いてからお使いください。
※計測部の磨く範囲については製品によって異なります。詳細は製品の取扱説明書をご覧ください。
3. 土壌に水を撒いて、馴染ませる
土壌に水を撒き、よく混ぜて馴染ませてください。
※注意:土が乾いてしまうと、正確に測定する事ができません。泥団子が作れるくらいを目安にして、土に水を馴染ませてください。
4. 土壌に対して垂直に製品を挿し込み、土壌をしっかり計測部に密着させる
計測部と土壌が密着するように土壌を寄せます。
※密着具合が弱いと正確な測定ができません。
しっかりと密着させてください。
【 その他の注意点 】
●測定値は、表示部を正面から見て読み取る
正面以外から覗いて読み取ろうとすると、測定値を誤って読み取ってしまうことがあります。
表示部を正面から見て、測定値を読み取りましょう。
●計測部でザクザクと土を掘ったり、硬い土の塊をほぐさない
計測部が破損したり、正しく測定できなくなる恐れがありますのでご注意ください。
●酸度調整で石灰などを撒いたあとは、1~2週間ほど土壌に馴染ませる
石灰が土壌に馴染んでいない場合、測定値が酸性に強く振れる場合があります。
今回は土壌酸度計の正しい使い方についてご紹介しました。
測定する際のポイントを押さえて土壌酸度を測定し、適切な土壌管理を行いましょう。
【 土壌酸度計の製品情報は → こちらから 】