特集

特 集Feature

定規の断面形状の秘密


 

多様な断面形状

定規の「断面」に注目してみてください。
真っ平らなものもあれば、複雑で立体的な形をしているものもあります。
「物体の長さを測定」し「線を引く」目的だけなら、真っ平らな形状でも問題無い、と思うのではないでしょうか。
なぜこのように立体的で多様な断面形状があるのか。今回は「アルミ製直尺」を例に、その秘密に迫ってみましょう。

 

1. 反り・変形を防ぐ

まずは「反りにくさ」、「変形しにくさ」への追求が挙げられます。
このような立体的な構造にすることにより強度が増し、反り・変形に対して強くなります。
特にアルミ材などの軽く加工しやすい材料は、ステンレス材に比べて変形しやすいため、このような立体的な断面をしているものが多く見られます。
反りや変形があると、精度が狂うため正確に測定できなくなり、線を真っ直ぐに引く作業に支障が出ます。
反りや変形を防ぐ事は、正確さを求める「はかる道具」にとって非常に大切です。

 

2. インクのにじみを防ぐ

「目盛側」をよく観察してみると、ほんの少しだけ床面から浮いているものがありますが、
これは「インクのにじみを防ぐ」為の形状です。
ここが床面に触れていると、インクが定規から紙に伝わって、インクがにじむ原因となります。

 

3. 定規の持ち上げやすさ

薄く真っ平らな定規は、材料にぴったりと当たり、指の動きを邪魔しづらいため、作業効率が良い場面も多々あります。
しかし、ぴったり隙間なく当たり、更に薄いという形状は「指先で持ち上げにくい」という側面もあります。
それに対して立体的な形状は、「簡単に指先で定規を拾い上げる事ができる」ため、定規の位置や向きを変えたりするのをストレスなく、効率的に行う事ができます。

 
 
定規の多様な断面形状には意味があります。
道具のディテールに注目してみると、込められた意味や工夫が見えてくるかもしれません。

  • 製品でお困りですか?

    よくある質問
    Q&A

  • 使い方や魅力をチェック!

    製品ムービー

  • 一緒に未来を創ろう!

    採用情報

  • よくある質問
    Q&A

  • 製品ムービー

  • 採用情報

閉じる
閉じる

お役立ちメニュー

開く
開く